ポーキングカレー大盛り

5回目の私的備忘録

YAMAHA RH-5Ma レビュー

  • 概要

去年の夏頃ヤフオクにて新品購入。動機は、同3月に買ったClassicPro CPH7000があまり音楽鑑賞に向いているとは思えなくなったのと、インターネット上の評価で「ピアノの再現力が凄い」「C/Pを考えると5000円以上に匹敵する」という極論なまでにポジティブな意見を散見してきたから。
ちなみに自分のもMADE IN JAPAN。

  • 概観

非常にプラスチッキーでオシャレとは程遠い感じ。側面のYAMAHAロゴには多分好みが分かれると思う。まあ安っぽいものの、ヘッドパッドに固めの合皮クッションが使われていたりヘッドバンドが一枚板の板バネだったりアーム調節がバネ式のチキチキだったりと細かいところは良く出来ている。
コード長は3.5mで長杉。まあピアノ用だし。プラグは3.5mmミニプラグでニッケルメッキ。
背面には微妙にポートが空いているので完全密閉ではない

  • 装着感

シワシワの合皮クッションで耳のせタイプ。側圧は緩めなのであまり無く、厚みの無いパッドのおかげで遮音性はそれほど無い。
後にPioneer SE-MJ3のパッドに交換。側圧が強めになって耳の後ろが蒸れるようになったが密閉性が良くなり埋もれていた音が出るように

ボンシャリに尽きる。とにかく低音が強調されてアコギやら弦楽器が何時でもドッカンドッカンの音になって不自然。しかしハイハットの音やオクターブの高い音や人の声がやたら違和感無く鳴っていて不思議な感じ。振動版と耳まで遮る物も無く至近距離なので大型ヘッドホンのような定位の広がりも無く(当然だが)「楽器モニター」よりは「DJヘッドホン」みたいな感じ、というか楽器に繋げて使うのを前提にしてるのをポップスやらクラシックやらの録音音源の鑑賞に使って評価する、というのもなんかおかしな話がしないまでも無いけれど。
分解能と言うか音の分離感は低音の割にはっきりしていて、ドンシャリな割にはハイハットや促音も耳に付くことも無く、響きも少なめでこの辺がモニターヘッドホンっぽい気がする(?)
ヘッドホンというより6000円位のでかいバスレフダクトが付いたミニスピーカーみたいな音?
ピアノ曲の評価はどこも良かったが、評判通りHi-Fiとはまた違った臨場感があって素敵。
電子音楽はドッカンドッカンの音に好みが分かれると思うが合う方だとは思う。
総じてギター演奏中心のロックやポップスはギター音が潰れて、更に低音過多に感じてイマイチに感じるものも結構あった。反面、音数の少ない曲はかなり綺麗に聞こえる。

長所;

    • キラーな低音
    • 小型で装着感がいい方
    • 低音の量以外は値段の割りに綺麗な音

短所

    • 低音過多
    • 音場が狭い
    • 折りたためそうで出来ない
    • 曲を選ぶ

それから振動版を100時間とは言いませんが開封して、聞いた直後燃えないゴミにしたりスピーカーにしたりせずに、とりあえずエージングしたほうが良いです。割とマジで。